⑩研斗
元気な角なし黒山羊、弟の兜斗は甘えん坊でおとなしい角あり黒山羊。研斗は、少しヤンチャ坊主だから、角なしで良かったねえ、などと言っていた。
3ヶ月の時、男の子四人で住んでいたが、一歳の十兵衛(パパ)がひどく気に入りストーカー。適当に逃げていたが、エサを食べる時間が邪魔されたのか、雨が降っているのに草を食べ、下痢をした。同時期下痢をした呼斗と治療、研斗はダイメトン2日、セファゾリン4日の注射で治った。
しかし、体重が減り、群れから離れて机の下におり、エサが充分に食べられないので、個別に小屋に入れ、エサを別にやった。しかし、4ヶ月から体重が増えず停滞、7ヶ月で7、5キロ、ヒヅメを切っている時にコケて骨折してしまった。すぐに、病院に駆け付けたが、関節部分の山羊用プレートは注文、固定だけしていただき手術待ちになった。
三日後、もう片方の脚が脱臼したような変な感じなので、診察、もう片方の脚も骨折だった。骨折部位が悪く、こちらはくっつかない。両足固定していただき、切断して車椅子にした方が、手術後の予後、本人の負担(1~3ヶ月固定)、費用等を考慮したら、究極の選択だが良いという結論になった。
ちなみに、普通家畜が骨折したら、その時点で淘汰対象である。無理にお願いした。もう、山羊というか家族なので、自分の子のように感じる。どうにか生きていてほしかった。
雪が降って延期になった手術、その日も昼前は雪、午後から雪が溶けた。研斗はとても良い子におとなしく、手術の場所の毛を刈らせてくれた。前脚だけで活発に動き、体重がやっと増えて8、5キロ、お腹の調子も良かった。
手術は大変だった。一時間予定が、三時間になった。とても手術はうまくいった。包帯で固定している時、首がガクッとなった。
体位のせいか麻酔のせいか、舌が喉に落ち込んでいた。見た目の原因は窒息だが、研斗は脚がないなんて嫌だったのだろう。ごめんよ(;>_<;)~
どうしても生きていてほしかった我儘な飼い主のせいだと言える。

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